感想文としては満点

えんげきとことばあそび

『熱海殺人事件 ラストレジェンド 〜旋律のダブルスタンバイ〜』スペシャル公演まとめ

 流石に味方良介の木村伝兵衛は見納めだろうということで全通を決め、こっそりと全22公演中17公演(味方回全通とスペシャル公演と可能な限り荒井回にも入った)観劇した。せっかくなので公式のスペシャル公演とその他事件回をまとめます。インターネットに書けることだけ書く。

 

1月14日(味方初日公演)

 恐らく昨年までの味方伝兵衛を観たことがある観客は全員違和感を持ったであろうというくらいに味方良介の調子が悪かった。演出家の「味方は明日(初日)に照準を定めた!」というツイートは何だったのか。

 体調が良くないとかそういうことではなく劇場とのチューニングが上手くいってなかったのだろうなという印象だった。前作の蒲田行進曲完結篇『銀ちゃんが逝く』の初日は所謂「自粛期間中」に喉を使えなかった鬱憤を晴らすようにボリューム調整機能がブッ壊れたかのような声量もかなり印象に残ってはいるが、それとも違った感触だった。彼の持ち味であった独特の節回しを排除する選択を取ったのはともかく、それ以外の可愛げであるとか言葉に力を持たせるテクニカルな部分も一緒に削げ落ち、声がつるんとしていて引っ掛かりを感じない感触がしたので戸惑った。次の出演回からほぼ改善していた。

1月15日(荒井初日公演)

 細貝熊田が富山でジャスコを購入する富豪ぶりを見せつけてきたり、大山のすけがりんごにおさげをつけてあげたりなどしていたが(言い間違いが多く「ジャスコで買ったアルマーニだよ!」「かわいいおさげもりんごのほっぺも」がそれぞれ「富山で買ったジャスコだよ!」「かわいいほっぺもりんごのおさげも」となっていた)、概ね良いスタートという印象の初日で、「荒井の時代が来た」と感じた。

 ちなみに当日券有無の情報がいろんなアカウントで錯綜しており、少しだけ面白かった。

1月20日夜公演(バトルロイヤル公演)

誰がどの役をやるのか…?8名全員出演!?なんてこともあるかも…!な公演となります。

(公式サイトより)

 結果的には全員出演。代わる代わるに自分の役を演じつつ、日替わり部分も担うイメージ。

 のっけから幕上がってダブル伝兵衛が並んで電話しているところで夢の光景が過ぎて何も分からなくなっていたのに(味方伝兵衛が「私ですが?」で荒井伝兵衛を押しのけて荒井伝兵衛は一時退場)、キャスト紹介で味方伝兵衛が自らの煙草に火をつけた後に荒井伝兵衛のそれにも火をつける擬似シガーキスを見せられて脳内麻薬分泌しすぎてスパークしたので正直この日の記憶があまりない。

 最後に勝ち残ったのが味方良介と石田明だったので、今後の制作のスターさんという文脈で心配になった。

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1月22日(漫画『ダブル』最新話更新) 

 紀伊國屋ホールに集まりがちなみなさんがこぞって読んでいる漫画『ダブル』が更新されてTLが「もう私は野田くんほどの犯人に手が出ないよ」となった日。

 『初級革命講座飛龍伝』の戯曲は手に入りにくいのですがこれを基に制作された『飛龍伝2020』が3月12日にTBSチャンネル1で再放送されるので是非漫画と併せてご覧ください。『熱海殺人事件 ラストレジェンド 〜旋律のダブルスタンバイ〜』も同じチャンネルで3月20日に放送されます。

1月23日昼公演(新内誕生日公演 兼 河本チャレンジ公演前哨戦)

 水野朋子役新内眞衣さんの誕生日の次の日ということで「ハッピーバースデー」のくだりで「ありがとう。そしておめでとう。」とプレゼントを返却。トリプルカーテンコールでは役者3人からそれぞれ一輪ずつの花をプレゼントするサプライズ。

 通常久保田創が担当する全身タイツを河本祐貴が担当。石田曰く「お前……常に180%で怖いよ……」。

1月23日夜公演(ダブルスタンバイ発動公演)

 熊田留吉として出演予定の細貝圭が声の出し過ぎにより急性声帯炎を発症し降板することがマチソワ間に公式発表された。

 ロビーに「声の出し過ぎ」が告知される俳優、細貝圭ちゃんしかいないと思う。いとおしい。

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 そして、こんなことをニュースにしてくれるのは日刊スポーツくらいだと思う。

 公演には代役としてダブルキャスト石田明が出演。細貝は主に日替わりコーナーやダンスシーンでバッテン印のついたマスクをつけ出演した。生命力と悪運の強い役者陣と制作であることを確信していたこちら側は「万が一の場合に公演を続けるために敷かれたダブルスタンバイ体制」は不必要だと感じていたのだが、まさかこのような形で役に立つとは……とは思ったが、大いにイジられ元気そうだったし、全員が楽しそうだったので何よりだった。こういう時に出演者が一番ハシャいでいるのを見ると元気が出るし、すきだな……と思う。

 パロディコーナーで石田さんがインスタントカメラで撮った細貝さんの写真の公開はいつまでもお待ちしております。

1月24日(河本江浦ダブルカーテンコール参加開始)

 余談だが、細貝家に新しいいのち(こてつ)が加わった。

1月26日(チャレンジ公演)

通常の出演者以外が飛び入り出演!?する可能性があります。

(公式サイトより)

 基本は河本祐貴が熊田留吉にチャレンジする公演。察するに味方石田は休演の予定だったが、細貝の喉が本調子ではないので2人体制で台詞に詰まった場合のサポートを務めたが、必要な場面は特になかった。石田熊田の衣装を河本熊田が着用しているため、急遽新宿のユニクロNON STYLE 石田明の衣装を調達したエピソードが語られた。

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1月27日昼公演(細貝圭復活公演 兼 収録回)

 復活回にして細貝さんのパートナーが観劇した回でもあったようなのだが、これに因んだネタはあまりウケていなかった。出演者だけが大ハシャギしていた。

 味方細貝ペアはこの日が最終日。

 余談だが、この日は味方良介の愛犬こまの誕生日である。

1月27日夜公演(収録回)

 TBSチャンネル1で放送(3月20日午後8時30分〜)されるのはこの回。

1月28日(新内千穐楽公演)

 観劇していないが、乃木坂46オールナイトニッポンによると、演出家から前日に連絡を受けた愛原が楽屋で遭遇しないよう置きっぱなしにしてあったメイク道具を諦めてすっぴんで爆弾魔のシーンに出演したらしい。やりそう。

1月29日

 余談だが、舞台『刀剣乱舞大坂夏の陣の追加キャストが解禁され、我らが久保田創の出演が発覚した。どうなる!?改装後紀伊國屋ホール柿落とし公演。

1月31日昼公演(荒井細貝池岡千穐楽公演 兼 江浦チャレンジ公演)

 爆弾魔久保田が江浦を呼びつけ、「毎日出ているので台詞が欲しい」と言う江浦に希望のシーンを演らせる突発チャレンジ公演が開始。『よろしく哀愁』の「二段ベッドと〜泣いたんだ。」までを挑戦。意外にも上手かった。

 「1人で検察庁行けるだろ」のシーンでずっとスーツの襟が立っていた細貝熊田が超絶キュートだった。

1月31日夜公演(味方石田愛原松村千穐楽公演)

 爆弾魔は久保田と大石のダブルキャストがどちらも登場。久保田がジャンパー、大石が帽子を着用し、なぜか包丁を貸し借りしながら暴れていた。包丁を持っている人が話せるシステムらしいが「創ちゃん!貸してくれ!」「敦士!貸してくれ!」とイチャイチャしている同期コンビ、あまりにもかわいかった。つかさんの思い出話で締めていたが、愛原さんがこれに涙ぐみ「爆弾かもしれない!」が言えなくなっていた。

 恒例の予告編。配役は『飛龍伝』伊豆沼に細貝圭。山崎に石田明。『幕末純情伝』勝に荒井敦史、以蔵に松村龍之介、土方に池岡亮介沖田総司新内眞衣蒲田行進曲結編『銀ちゃんが逝く』監督に久保田創、小夏に愛原実花、倉岡に味方良介。ナレーションを務めながら監督も演る久保田創のパワフルさよ。

 味方と石田と俺たちの走馬灯のような予告編だった。愛原実花の「お疲れさん!」で幕が閉じる正しさ。その美しさ。制作も出演者も紀伊國屋ホールもお疲れ様でした。