感想文としては満点

演劇と言葉あそび

3月の観劇まとめ

 こんばんは。みなさんお疲れさまです。いかがお過ごしですか。

 公演中止や延期の知らせが目に入る毎日ですが、オタクとして「しょうがない」「公演中止は正解だ/英断だ」とだけは言わないようにしています。社会に生きるものとして正しいことではないかもしれないけれど、「演劇は決して不要なものではない」という姿勢を崩さないことが今出来ることなのかなと感じているからです。「演劇には今しか出来ない表現がある。人間の営みに必要なものである。不要不急のものではない。」と発信し続けることが、「2020年の熱海殺人事件」を見届けた者としての責務であるように(勝手に)感じています。とはいえ、姿勢の話であって勿論あらゆるリスクを無視してまで公演を強行すべきという考えではないです。あくまでも今は気持ちだけ。今週末も引きこもりです。

 明日で『改竄・熱海殺人事件』の最終公演から2週間。ウイルスの潜伏期間も過ぎ、喪が明けたという認識で3月も劇場に通い続けられた頭のおかしい人の記録を残しておきます。

 

『改竄・熱海殺人事件

@紀伊國屋ホール

 千秋楽終演後のツイートが思いの総てなので転載します。

モンテカルロ・イリュージョン」

0312/0314昼/0314夜/0315昼/0320夜/0322昼/0326

ちょうど2週間前、ロビーに入ってもなお「本当に幕は上がるのだろうか」と不安を抱えながら紀伊國屋ホールにいたことをよく覚えています。幕が上がって白鳥の湖が聴けた時の、無事に公演が終わった時の感動も。今日はきっと誰もが「これが最後かもしれない」と思いながら観ていたことでしょう。

紀伊國屋ホール公演最後にして最高の出来の「モンテカルロ・イリュージョン」でした。俳優もスタッフも悔しい思いがあるでしょうし、私も悔しい。今日来れなかった人はきっとなおさらそう。でもそれ以上に「ここで終わっても、これを観られたから悔いはない」と思える素晴らしい演劇を観られました。

初日から困難な状況だった中で幕を上げてくださり、ここまで走り抜けてくださってありがとうございました。 今年の熱海に関わった全ての人に、偉大なる紀伊國屋ホールに感謝します。

本当に本当に。大好きな紀伊國屋熱海を今年も観られて嬉しいんだよ。最高の出来で幸せなんだよ。

「ザ・ロンゲストスプリング」

0317/0321昼/0321夜/0322夜/0327/0330

改めて「改竄・熱海殺人事件」東京公演千穐楽おめでとうございます。お疲れ様でした。始まる前から思い入れのある公演でしたが、結果的により一層愛おしい作品となりました。この作品の祈りが、この日本の未来を明るく照らしますように。

スタオベになったときあっくんさんの頰が緩んだの、ちょー愛おしかったな。抱きしめてやろう!(濃厚接触

「そうじゃない」ことは承知の上で言うね。来年の春もきっときっと木村伝兵衛は私達を紀伊國屋ホールで迎えてくれるよ。東京の春を連れてくるよ。大好きで愛してる。私の神様!

 

『あずみ 〜戦国編〜』

@シアターコクーン

0320昼

 ずーみんちゃんが好きで。ずーみんちゃんの好きなところが見事にあずみと重なって見えて、ハマり役だった。そういう役に出会えることはそうないから、完全な状態で演れたらどんなに良かったか。

 それでもあんな状況の中でも、予想より遥かに多く埋まった客席とスタンディングオベーションを彼女に見せられて良かった。

 板の上で朗々と語る味方良介、やっぱり好きだったな。