【2024モンテ8公演目】ラスト1公演

怒涛のラストスパートに若干疲れて来た。でも絶対に木﨑ゆりあが引き戻してくれるのだよな。頼もしいです。

彼女の芝居を最後に観たのは恐らく『銀幕の果てに』だったかと思う。大部屋女優の役で、矢島舞美が演じるスターとの対比をはっきり描かなければならない役どころ。その泥臭い美しさが印象に残って、彼女のハマり役はこういう役なんだろうと思っていた。

だから今回、あのように凛とした孤独を抱えた役を見事に演じているのを見て驚いた。本当に素晴らしい俳優。

公演が終盤になるにつれて五島に帰ろうとするアイ子が哀しく痛々しくなっていて、段々と先述したような片鱗も見えてきたけれども、どこまでやっても惨めったらしくならないのが素晴らしいと思っている。

公演は、より自由に、より熱くなっていっている。

ラスト1公演。やっと来た終わりだし、来ないで欲しかった終わりでもある。

何より「こんなにもかわいい人たちをもう失えない」と思った。何も失われないのに。

せめて記憶の上で、永遠にしたい。