感想文としては満点

演劇と言葉あそび

記録:2023年2月

舞台『ダブル』制作が発表されて大変楽しそうな2月でした。

新・幕末純情伝2023

@紀伊國屋ホール

0212夜

あまりにもネアカすぎる坂本龍馬先生が“Dの一族”のようで夢中になってしまったためチケットを追加した。

菅井友香という俳優の魅力とは、見る人すべてに「俺だけが本当の彼女の頑張りを解ってあげられるんだ」と思い込ませる才能だと感じている。そういうゆっかーだからこそ「土方にも坂本にも勝にも愛される総司」が作り上げられたのだと思う。

予告編は『新・幕末純情伝2』。

影アナ:久保田創

SOLO Performance ENGEKI『HAPPY WEDDING』

@シアターサンモール

0218夜

以下のブログで言及している。

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学VS氷帝

@TOKYO DOME CITY HALL

0225夜

良い公演だったのは間違いなく、個人的には4thシーズンの中では最も良く出来た作品に仕上がっていたと思っている。

楽曲の多彩さから引き起こされる楽しさであったり、そもそも特にダブルスの良さが感じられる試合構成等の原作が持つ強みもあったが、主に制作の総入れ替えによる4thシーズンでの新たな試みがようやく結実してきた感触があった。4thシーズンの持つ「新しさ」が3rdシーズンまでのテニミュファンがテニミュに求めているものと上手く融合するような形になっていたようで、言うなれば「テニミュらしい新たなテニミュ」の片鱗がやっと見えてきたと感じた。「これだ!」も新しさも共存していたように思う。

そしてやはり燦然と輝いていたのが跡部景吾役の高橋怜也。山田健登とのS1は圧巻だった。

共に歌唱に特化した役者であることを最大限に活かし、その能力に全幅の信頼を置いてアカペラしながらラリーを展開してきた時にはゾワッときた。そしてその信頼にしっかり応えていた。

結果的には千穐楽の日に(恐らく他の身体の不調との兼ね合いもありつつだろうが)喉が潰れてしまう結果にはなってしまったが、良い挑戦の姿勢だったように思う。無論、欲を言えば最後まで持って欲しかったが。

一方で素晴らしい公演だったからこそ残念に思うことが多かったのも事実で、ひとつは菊丸英二役の怪我に対する対応。公演期間中に怪我があったこと自体は(可能な限り予防策が講じられるべきだとは考えるが)致し方ないことであり役者自身を責めるべきではないしそのつもりもない。しかし代役を立てずアンダーの配置もなく「いるテイ」で進行するという手法で無理に乗り切ったことは正直客をナメているとしか思えなかった。

「コート上には2人だけなのに大石がそこにいるかのような試合展開を見せる」という視覚情報が重要な演出の試合で「3人でダブルスをする」という特殊な表現が魅力のひとつであるにも関わらずこれを軽視した仕上がりになっていること、明らかに未完成の作品をフォローもなしにファンの好意に甘えた形で提供していることの2点で納得してない。多くの観客が東京公演や地方公演で観ているリピーターが多い凱旋公演であること、菊丸のアクロバットをこなせる代役が簡単に見つからないことを鑑みても、ちょっと観客の好意に甘えすぎているように思えた。

前述の高橋の喉が潰れてしまった件についても、公演に音源を使う*1という判断については是とするが「ミュージカル」を銘打っている以上アナウンスはあるべきだったのではないだろうか。

舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語

配信を観た。私が語ることは特にない気がする。

メモ:スペースにて盛り上がった「A3!のメンバーがつかこうへい作品をやるなら」の配役表

*1:私が観たのは3月上演楽日のマチネ