感想文としては満点

演劇と言葉あそび

2月の観劇まとめ

ミュージカル『テニスの王子様』青学VS四天宝寺

@多賀城市文化センター大ホール

0202昼/0202夜/0203昼

 初日にあつきが信じられないくらい緊張しており、その記憶しかないところがある。初めて前アナで息を吸う音を聞いた。

 節分イベントが楽しかった。白石くんが隣で楽しそうにしていたので。

@TOKYO DOME CITY HALL

0215/0216昼/0216夜/0217昼/0217夜

 大千穐楽のS3が一番良かった!それが何よりも嬉しかった。

MEMORY BOYS〜想い出を売る店〜

@サンリオピューロランド フェアリーランドシアター

0215チームフォルテ回15:20〜

 なんだかんだでピューロランドって遠いので、やっと観られた。まさやくんのグリッサも観たかったな。

 「ちっちゃな英雄」に比べるとリアル寄りの設定なのに演技はキャラクター調だったので不思議な感じがしたが、園村くんの演技もダンスもキュートで素敵だったので概ね満足。

怜々蒐集譚 キノドラマ(舞台)

@新国立劇場小劇場

0222

 PMSの症状で抗いがたい眠気に襲われながら観劇したのでセンテンス毎の理解しか出来ませんでした。体調はどうにもならないから努力でどうにか微調整するしかないな。

 心中に誘う女・吉乃が恐らく百なのであろうなというところまでは理解が及ぶが何故そういう事態になったのかまでは解らなかったし、その謎が2幕で解るのかなと思いきや別の事件が起こってしまったので(南の口振りが全編を同じ話として語っているようにも取れたのでミスリードではとも思う)混乱した。センテンス毎の理解でも面白かったけどね。

 そしてまぁ〜、味方が好きですね…ということだけは何を観てもブレない。女形歌舞伎役者を演ると聞きそれにまんまと釣られてチケットを取ったのだがそのような描写は登場シーンだけだったかな。ただ「役者として」の台詞は想像以上に多くて、これが最高。しかも味方さん演じる幽興斎葛葉の役者像が完璧なので聞いていてなんと気持ちのいいことか。味方と葛葉の境界線が曖昧になっていく感覚が快感だった。どうやら当て書きらしく、制作を恐ろしく感じている。

 原作を読みたくなった作品。

MANKAI STAGE『A3!』AUTUMN&WINTER

@梅田芸術劇場メインホール

0227

 感想を書こうかなと思ったのですが、あと1公演観るのに怒られるのも面倒なので3月のまとめに書きます。まぁ自チケ(と友達が取ったチケ)だし誰にも文句は言わせませんが。

1月の観劇まとめ

 かなり遅れてしまいましたがあけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。四天宝寺のことだけ考えてたらもう3月だよ。

 2018年は1作品につき1記事を目標にしていたのですが流石に無理があることに気付いたので、基本はこの形で書いて、特筆して書きたいことがあれば独立した記事を書く形でやっていこうと思います。とはいえ今年の上半期は同じ作品ばかり観ている予感がするのでこの形に意味があるのかどうかは疑問です。

 とりあえずサクッと全部アウトプットすることが目標です。

 

ミュージカル『テニスの王子様』青学VS四天宝寺

@メルパルクホール

0101/0105昼/0105夜/0106/0107/0108/0111/0112昼/0113昼/0113夜

@バロー文化ホール大ホール

0126昼/0126夜/0127昼/0127夜

 後日、記事を上げる予定です。無駄に3バージョン同時進行しているのですがなかなか筆が進まないので期待せずに待っていてください。

柿喰う客「美少年」

@三重県総合文化センター

0110

 「こりゃー私の手に負えないものを観てしまったな…」というのが一番に持った感想。あと単純に勝手に思ってたのとちょっと違ったのでギャップがつらかった。戯曲執筆用のツイッターアカウントはボツ台詞を投稿していたらしい。相変わらず膨大な量である。

 くどいぐらい使われてた美少年の獲得に失敗した云々の台詞は好きだった。ただ!ただただただ! しかし加藤ひろたかさんは美少年演れるでしょうがと言いたい。

 日頃美少年…だとか美しい人を消費している側の人間なので他人の美しさをどう消費するべきか/しないべきかみたいな事はオタクとしてずっと考えていくべき問題だなと感じているため、その辺りの感覚的にも観ていてつらいというか身につまされるというか…そんな作品だった、かも。「消費されてる側って出来るだけ消費されたくないんだろうな」と思い込んでオタクしてるけど、そうじゃない人もいるのかもしれない。とはいえこちら側は絶対傲慢になれないですけれど。

【思考メモ】「2.5次元演劇」における正しさとは

 演劇の一ジャンルとしての「2.5次元演劇」に興味があって、「2.5次元演劇」を興行する意味だとか、面白さだとか、「2.5次元」における正しさだとか、このコンテンツを取り巻く様々な論理、感情を考えたり触れたりすることが好きです。

 この記事はそれを探るための思考をメモしたものです。いつか文章化したい気持ちがあります。

 きっかけはGYAOで無料配信された2ndシーズンの四天宝寺公演についてのツイートから。

 もちろんこのお便りをくれた方の「原作準拠だから正しい」という視点も、「正しさ」の一つだと思います。あくまでわたしのツイートであらゆる正しさの話はしていなかっただけで。

 ※正しくはしらいしくん「に」ですね。不二くん「が」です。

 

 

ファンレターの代わりに

 四天宝寺公演のことしか考えたくないので、大好きで大好きで大好きなミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学VS四天宝寺公演の四天宝寺のみんなの話をします!

 

白石蔵ノ介役 増子敦貴くん

 この公演で一番観ていた人。元々紀伊国屋ホールで観たことがある人だから期待もありつつ、部長で大丈夫かなあという気持ちもありつつ、でもやっぱり一番楽しみにしてた人でした。変化に富んだ彼のお芝居は観ていて最後まで飽きることはありませんでした。最高の白石蔵ノ介くんをみせてくれてありがとう。

小石川健二郎役 安東秀太郎くん

 公演序盤では、折角彼にも役が与えられたのだから何か活躍出来る場面を与えてあげるべきではと他人事ながら勝手に心配に思っていましたが、段々とベンチでの動きが多彩になり、色々な人と絡むようにもなり、安心して観られるようになりました。やっぱりどこか精神的支柱であったし、いてくれてよかったと思います。素敵な副部長でした。

千歳千里役 江本光輝くん

 グングンと演技が上手くなっていく様子に胸がすくような気持ちですらありました。元々悪いとは思っていなかったけれど、大阪公演後半から随分と「千歳千里」が板についてきたように感じられました。二翼対決は確実に四天宝寺公演に深みを与えていたし、「百錬自得の極みVS才気煥発の極み」は実はこの公演で一番好きな曲でした。堂々とした姿、とってもかっこよかったです。

金色小春役 森田力斗くん

 とにかくダンスが上手く、身体能力も高い。トルネードスネークを受けてあんなに跳んでるとは思わず初めてそれを目にした時は驚きました。肝っ玉も据わっていて多少のことでは動じずアドリブで切り返す様はアッパレの一言でした。四天宝寺お笑い番長、ここにあり。

一氏ユウジ役 谷津翼くん

 ダンスが自慢とのことでしたが、歌もとっても上手い。校歌の歌声に重量感があるのが好きでした。ベンチでは小春ちゃんと二人で金ちゃんのお守りをしていた姿が印象的です。谷津くんの演じる可愛いユウジ、大好きです。

忍足謙也役 千田京平くん

 おかえりなさい。

 やっぱりわたしの青春は2012年の夏にあって、それでも二度目の青春を連れてきてくれたのがテニミュで。その上に2012年の苦い記憶をアップデートまでしてくれたテニミュは大げさかもしれないけどやはりわたしの救済であるなあと、結構本気で思っています。まあ、これは彼には関係のないことですが。

 最初はテニミュの舞台に彼が立っていることが不思議でならず「千田京平」として見ていてしまった節がありましたが、彼の忍足謙也として誠実であろうとする姿や演技を見てすぐにそのフィルターは取っ払われました。初の演技のお仕事、だと、思うのですが、粗削りではあるものの序盤から一貫して要点で最適解の表情が出来ていたように思えたので演技の才能があるのだと感じています。目が大きいのも舞台役者としては大きな強みだと思うので、これからも活躍してもらいたいなあと思っています。まずは仮面ライダー斬月ですね。いてまえ!

石田銀役 森一平くん

 試合での落ち着いた佇まいと確かな力強さが魅力的な銀さんでした。そして校歌の動きがとにかく可愛い。大阪公演での凱旋挨拶や節分の年男挨拶で喋らせればすごく弾けているけれど練られたトークが面白いし、色々な面が見ることが出来たように思いました。トークパーティでも期待してます。

財前光役 廣野凌大くん

 多くのファンを魅了した感情豊かな財前くんでしたね。わたしも勿論好きでした。クールと思われがちなキャラクターを、しかし表現者として観客に伝わるように表現することは難しいことだったと思います。「ないこと」が「ある」と見せるわけだから(これはある俳優の表現を引用しました)。それでもやり遂げたから多くの人を虜にしたのだと思います。

 客席降りでも財前光の姿勢は崩さず、でも隈なくハイタッチしてくれていました。一度、ハイタッチする振りをしてから手を避けて悪戯っ子みたいな顔をして笑っていた彼を見かけました。その後に優しい顔できちんとハイタッチをし直してあげていたことを含め、印象に残っています。

 四天宝寺公演の解釈に確実に新たな視点を与え、日替わりパートでも大きく貢献してくれていたこの公演の功労者だと思います。

遠山金太郎役 平松來馬くん

 誰よりも彼が彼で良かった。そのように思います。楽しそうにテニスをする姿を見るたびに心が躍ったし、元気をもらえたし、笑顔になれた。光で太陽でテニスです。

 四天宝寺は公演を重ねる毎にパワーアップしていくキャストが多かった印象ですが、來馬くんはずっとずっと変わらずにそこにいてくれました。それは決して悪い意味ではなく、最初から最後まで変わらずブレずに「遠山金太郎」だったという意味です。金ちゃんは四天宝寺の象徴的な存在だから、ブレずにいてくれて本当に良かった。

 そんな來馬くんの金ちゃんだったから、最後の「行くで四天宝寺!」にいつも以上の熱が籠っていたことに余計に胸が熱くなりました。

渡邊オサム役 碕理人さん

 オサムちゃんがいてくれたからすっごく楽しかった!そう思います。日替わり、いつもいつも楽しかったな。

 渡邊オサムとして四天宝寺を支えるという決断をしてくれたことに感謝。

 凱旋から追加された「どこから登場するんや!?」の後の長めのフリと「スマイル・アンド・ティアズ」を踊る姿、客席に不器用にハートを作る姿が好きでした。