感想文としては満点

演劇と言葉あそび

ふつうにとくべつに

 世界で一番好きな女の子が芸能界を引退するそうです。ただただ、元気で幸せでいてねと思います。

 彼女を思う時、彼女の体調が安定しなかった時期にはステージに立ってる姿を目に入れただけで嬉しくて嬉しくておいおいと泣いてたことをよく思い出します。同時に、他人を本気で思いやるような あの尊い感情をもう私は今後持てない気がするなあとも考えます。

 個人的な話ですが、最近職場に行くのがつらいんですよね。そんな中でも離れた人の幸せを願える余裕やそのような思いが生まれることが自分にあるのだと嬉しいです。

 Juice=Juice 1stアルバムに収録された『生まれたてのBaby Love』という楽曲の歌い出しが彼女に割り当てられているのですが、「小さな町の 小さな恋」を大事に大事に育むように歌うのが好きでたくさん聴きました。

 かつて憧れていたアイドルという職業を生業にし、恵まれた容姿を持ち、きらびやかな衣装を纏って、歌っていた彼女はキラキラしていたけれど、私にとっても他の多くのファンにとっても特別な女の子だったけれど、どこかふつうのひとだった。決して浮世離れしていない、ふつうの感覚で特別になれる素敵な女の子でした。

 そういう人だったから成し得たことが多くあるのでしょう。1フレーズの歌唱ひとつとってもそうだし、私が知らない数々のこともそうです。

 これからはふつうでふつうの女の子になるのかもしれないけれど、それでもあなたは多くの心のうちの中でずっと特別であり続けるはずです。きっと。必ず。それに、あなたの飾らない特別さは、どのような職業であろうとも消えないものだと心の底から信じられます。

 あなたの内から感じられる美しさに、わたしもふつうでいいのだとやっと思うことができる気がします。ふつうのままとくべつになれるよう、あなたを目標にしてこちらはこちらで頑張ります。

 軽やかに、生きていってください。

 金澤朋子さん、大好きです。