感想文としては満点

えんげきとことばあそび

記録:2022年1月

迷宮歌劇『美少年探偵団』

@銀河劇場

0106夜アフタートーク有/0109昼/0109夜/0110千穐楽

 躁躁躁。

 近頃はなかなか面白い2.5次元舞台に出会えずにいる実感があったが、年が明けて1発目から最高の作品に出会えた。

 観劇後にアニメの1話を視聴した印象としては瞳島眉美のキャラクターをある程度「演劇」のストーリーテラーとして嫌味のない仕立てにしていると感じた。面白い舞台作品を観に行った観客としては満足のいく仕上がりだったが、原作ファンの感想が気になるところ。

 あまりにも良い現場だったのでBlu-rayを購入した。円盤を買うとなんと!あの解決サンバの音源が手に入る……!

 早く欲しい。みんな観て欲しいし、早く続編を制作して欲しい。

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空鉄砲

@ザ・スズナリ

0116夜/0122/0121昼(新人公演アーカイブ:蓮井佑麻 中嶋海央 浦谷賢充)

 柿喰う客の中でも殊更中屋敷法仁に愛されし男たちの玉置玲央×永島敬三×田中穂先が本多劇場で公演を行うとの情報が解禁された時点から事件の匂いがした本作。蓋を開けてみれば最高に面白いBL舞台だった。

 人と人が傷付いたり、傷つけられたり、騙しあったり、誤解し合ったり、親愛だけじゃない、言葉ではうまく説明出来ないような「クソデカ感情」ってやつで「ちゃんと」BLをやる中屋敷と、それを取り溢さず表現する男3人が、下北沢で愛し合っていた。

 私はというと、俳優の見事な肉体と台詞回しに感嘆しながら「この人(中屋敷)……本当に『熱海殺人事件』が大好きだな……!?」と思っていた。

 戯曲に登場するワードに「熱海」を連想させるものが散りばめられているだけでなく、文法が明らかに「熱海」のそれだったように思う(というか『滅多滅多』以降に濃くつか文法を感じる)。

 「熱海」には突然演者が歌ったり踊ったりするシーンがいくつかあるのだが、これは楽曲の持つストーリーを文脈に持たせることで作品の強度を上げたり、登場人物の過去や未来の情景を楽曲によって浮かび上がらせるためにある。全てを役者に言葉で語らせずとも観客が感じるものがあることによって「時短」的に事象を示すことが出来るのだ。

 『空鉄砲』のラストシーンもこの手法が使われている。そして、なおかつ選曲がBLとしての文法にも則っていて見事だった。

 この選曲は「ネタバレ」だし「本質」なので是非作品を観て、興奮して欲しい(きっとDVDが出ると思うので)。

 

 ドラマは『封刃師』第3話が凄かった。