感想文としては満点

演劇と言葉あそび

記録:2021年2月

梅棒 11th STAGE『ラヴ・ミー・ドゥー!!』

0227昼

 初梅棒。台詞という雄弁なはずの言語情報が削ぎ落とされた演劇であるはずなのに、むしろ情報量が多い感覚。取り溢すとついていけなくなる気がして、必死で観劇した。

 この作品の副読本として『あの頃。』を鑑賞したかったのだけれど、気がついたら公開が終わっていた。映画を観るのが下手。

VIVA LA VALENTINE

0214配信

 開演前の映像が、ピューロランドの乗り物であるサンリオキャラクターボートライドに乗っている視点の映像なのが良かった。愛ですよ。

 本編はベショベショに泣きながら観ていながらも、「ハローキティやサンリオキャラクターたちにこんなことを語らせてしまってすまない……人類が未熟なばかりに……」と頭のどこかで考えてしまった。

 ハローキティ讃歌だけど、それでいい。それがいい。きっと。

millennium parade Live 2020 配信

 パフォーマンスもさることながら、オープニングムービーとエンディングムービーが素晴らしかった。

 あらゆるエンタテイメント作品においてのコロナ禍への言及/示唆はしなくても不誠実であるように感じるし、グラデーションのある多様な考え方が存在する性質からするのもまた勇気がいることであることが容易に想像できるから、バランス感覚が難しさを感じているのだけれど、常田大希率いるmillennium paradeからのあのメッセージは希望だと思った。

 ヌーミレパーク(仮)のFly with me LIVE 3Dでのアテンションにしてもそうなのだけれど、PERIMETRONの明け透けで愛に満ちたアッパー感にはいつも驚かされる。

 ステージ中央に配置された常田大希の椅子は玉座のようで、彼にもその風格があるのだけれど、あまりにも無邪気に笑う瞬間があって。心の赴くままにパフォーマンスする様も含めて、こどものような魂を見ている心地になった。こんなに取り繕わない魂をもって統治している国が、なぜかこんなにもうまくいっている……と思うと、世界は私が見つめているものよりもっと単純なのかもしれない。それは、わりと、けっこう、希望だなあ。

millennium parade - Bon Dance (Live at Tokyo International Forum Hall A) - YouTube

ハッピーセット卒業式

 諸事情により大変情緒を乱された。

 それはそれとして、石田明はいい役者なのでガシガシ仕事していて欲しい。

諸事情:“しかも味方には絶対と言っていいほど石田明が加わってくる。これを僕は“味方のハッピーセット”と呼んでいます(笑)”

荒井敦史×新内眞衣インタビュー~歴史ある劇場で歴史ある作品に挑む 『熱海殺人事件 ラストレジェンド~旋律のダブルスタンバイ~』 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス  

ダブル

ダブル - 野田彩子 / 第二十四幕 カリギュラ | コミプレ|ヒーローズ編集部が運営する無料マンガサイト

 『初級革命講座飛龍伝』を絡めた作り込みがえげつなさすぎるだろ、と思い、そっちがその気ならと図書館に通ったりインターネットを彷徨いあらゆる掲示板や記事や論文を読み漁り記事を書きました。こんなことしなくたって『ダブル』は面白いので野田彩子はすごい。

『初級革命講座飛龍伝』から読み解く漫画『ダブル』 - 感想文としては満点

THE MILLENNIUM PARADE

 『Hyakki Yagyo』から『FAMILIA』に至るまでのそのすべてがあたたかく、やさしい。

 常田大希のような一種の神性を持ち合わせる人がポップに向き合い、ポップをやり、大衆に祈りを捧げていること……!

副読本:常田大希が語る「祈り」の真意 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

創造

星野源 – 創造 (Official Video) - YouTube

 この人はもう徹底的に「ぼく」のことしか歌う気がなくて、「あなた」と「ぼく」のつながりを断ちたい人なのだろうな。被害妄想だろうか。

 「宣戦布告」「殴り込み」「挑戦状」であるところはCMが解禁されたタイミングから感じ取っていたのでそれで良し、としたい。

 "笑顔が唾の代わり”の人間のキスをどう捉えて、どこまで信用していいものか、まったくもってわからないですね…………