感想文としては満点

演劇と言葉あそび

せめて冬と形容させて欲しい

 結局形の変わらないものはないのだったなぁと思い出したり、落胆したりした数日間だった。2017年はそういう年なのかもしれない。出来ればこれから変わっていくわたしを、変わらないまま見守って欲しかったけど、変わってゆく彼女らを変わらないまま見守っていく立場になってしまった。そのことがただ悲しい。

 なんで、どうして、という気持ちはずっと持ち続けていくかもしれない。苦しい。でも若い女の子を掴まえて拒絶する方が、たぶんもっとずっと苦しい。八方塞がりだ。

 正直に、大事に、これまでの五人のことを愛していると伝えてくれた彼女らの気持ちだけが今は唯一の手懸りだ。私のたからものを愛してくれる人が他にもいる。それはきっと救いだ。ただ、今は、今を冬の寒い中に在るのだと思い込みたい。じきに春が来るから。本当は一点の曇りもなくあたたかな道を朗らかに歩いていて欲しかった、本当は走ってすらなくてよかったけど。凍てつく冬も気高く美しく愛おしい彼女らの未来を否定しない為に。今を、冬と形容したい。

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 痛くて、柔らかいものに飛び込みたくなった。でもしない。大人だから。