感想文としては満点

演劇と言葉あそび

偶像

太陽の子に抱かれて

好きな人の匂いを買った。 etat libre d'orangeというブランドのFILS DE DIEUという香水だ。意味は「太陽の子」。販売していた NOSE SHOPのInstagramの投稿には下記のような説明書きが添えられていた。 彼は太陽を連れてくる。美と葛藤、狂喜と苦痛を判別す…

ダメな若手俳優のオタクでいいので

独占インタビュー 〜運命のドロップキック〜Vol.39に行きました。内容は他言無用なので抽象的な話しか出来ないため、イベントを踏まえた自分の考えを書き残しておきます。「こういう」ブログを書くことは自分の意に反するのですが、それでも書きたいので書き…

原石はどんな夢を見るか

2018年9月17日 メタルマクベス disc2 @IHIステージアラウンド東京 いかにIHIステージアラウンド東京の座席で回ることが楽しいかだとか、いかに「メタルマクベス」が面白いかだとかを書こうと2ヶ月ほど考えていたのだけれど、結局わたしは原嘉孝くんが素晴ら…

うつくしさのなかにある哀しさの気づき

2018年8月25日夜公演 舞台「野球」飛行機雲のホームラン@シアタードラマシティ 現在、過去、未来。時間も場所も回想として「とある試合」の合間に折り込まれ、始めのうちは時系列が読めないまま、物語は進んでいく。それを眺めていると、この試合の持つ切実…

【本日の現場】“テニミュ”の心象風景としての「Dream Live 2018」

正直、Dream Liveの存在に対して少し懐疑的なスタンスを取っていた。コンサートを観たいならアイドルのコンサートを観ればいいと思っていた。役者が、「テニミュ」が、ライブをする意味とは?幕が上がるまでずっと考えていた。普段舞台を多く観ている人が集…

【本日の現場】Take Me Out 2018

2018年4月12日夜公演 @DDD AOYAMA CROSS THEATER 目の前で10人程度の男がズボンや靴下やシャツを脱いだり、着たりを繰り返す。その合間に織り込まれる個々の信心、それに伴って思い描かれた偶像、あるいは差別(差別というものはつまりは人としてこうあるべ…

【本日の現場】熱海殺人事件 CROSS OVER45

2018年3月3日昼公演 @紀伊国屋ホール 春だー!熱海だー!味方だーーー!!!! というわけで観てきました、「熱海殺人事件 CROSS OVER45」。すっごく楽しみにしてた。戸塚祥太が大山金太郎、主演・演出は少年隊の錦織一清というイレギュラーなタイプの「熱海…

せめて冬と形容させて欲しい

結局形の変わらないものはないのだったなぁと思い出したり、落胆したりした数日間だった。2017年はそういう年なのかもしれない。出来ればこれから変わっていくわたしを、変わらないまま見守って欲しかったけど、変わってゆく彼女らを変わらないまま見守って…

熱海殺人事件 NEW GENERATION

2017年3月2日 @紀伊國屋ホール 「熱海殺人事件」を観るのは約四年ぶり二度目。私はこれを観て“演劇”を知ったと思っているので、自分の中で観劇スタイルだとか演劇への想いの様相が変わってきた今のタイミングで観られたことが嬉しかった。久しぶりに観た熱海…

Dステ20th「柔道少年」

2017年2月25日 @ABCホール 今まで生きてきてほとんどD-BOYSという集団に触れてこなかったし、特に今在籍している人たちに関してはほぼ情報がない状態での観劇だったので、内輪ネタの多さに戸惑って居心地の悪さを感じていた上に、津軽弁の聞き取りにくさが余…

「あんステ」にみる高次元のIDOL表現を可能にしたマンガ表現のない2.5次元演劇

2017年1月25日 1月27日「あんさんぶるスターズ!on stage 〜Take your marks!〜」 「2.5次元舞台」という興行をする意義が「演劇」というものにとって、既存のものを破壊する、カウンターカルチャーのような文化として存在あるいは成長してきたのだとしたら…

週末の夜は唯一無二の君に恋しよう

5月11日に発売するモーニング娘。’16のニューシングル「泡沫サタデーナイト!/The Vision/Tokyoという片隅」に収録されている「泡沫サタデーナイト!」、かなりサイコーだぞ! かつてのハロー!プロジェクトプロデューサーつんく♂氏はインタビューで“ミッ…

若者よ、何も憂うことはない。僕達には「シャカリキ・ファイト・ブンブン」がある

2016年1月8日 ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs山吹@メルパルク大阪 人生初めての「テニミュ」。何故このタイミングでテニミュだったのかというと、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」のライブビューイングを観て、2.5次元舞…

昭和軽薄体に見る五関晃一短文ブログ「今日のごっち2」と五関晃一の言語感覚

ふと「今日のごっち2」のキャプチャが残っていたのを思い出し、読んでいた。その「今日ごち(2)」にファミラジを偶然聞いた友達に「いつもと声ちげー」と言われ、「どー思う?(´・_・`)」と読者に問うている文章があった。可愛い。圧倒的可愛さだ。アラ…

輝きを詠む

シェリー酒初めて飲んだ芝居小屋 提灯と血の色したジャージ 想い出にならない君の日常の流れ着く場所はここじゃないよ 柔そうで猫のよな背にわたしのも乗せていいかな 皆に内緒で 私だけ気付いてるのかな私のときめきも君の我儘って 君の好きなタイプを考え…