感想文としては満点

演劇と言葉あそび

A.B.C-Z Star Line Travel Concert

2016年8月11日A.B.C-Z Star Line Travel Concert 1部 2部 @代々木第一体育館

 「A.B.C-Zのコンサートは絶対に楽しいよね」が毎度コンサートの後に交わされていた私と友達との合い言葉みたいなもので、そういう信頼感がA.B.C-Zへの一番の愛情だったように思う。“なかま”と呼ぶには遠い距離感だけど確かにみんなで新しくて大事なたからものを抱えている気持ちでいた。みんなで楽しんでいる間だけは無敵だった。

 今回のコンサートはそういう信頼と気持ちを全部裏切られたような気持ちになったコンサートだった。正直「A.B.C-Z 2013 Twinkle Twinkle Star Tour」や「A.B.C-Z Summer Consert 2014 “Legend”」を創りあげた人間がつくったとは思いたくないほど酷い出来で、これなら前回の焼き増しであった方がどんなに良かったかと思う。思想も美学も感じない、投げやりなコンサートだった。

 相変わらずソロコーナーが良い出来だったのが更に悲しさを誘った。何が違うのかわからないけれど、何かが決定的に違う空間の中で、以前と変わらぬ それでいて進化を感じさせる踊りを見せるひとを信じるしかなかった。

 良かった点は大阪公演を経てから書く。今はただかなしいきもちでいっぱいなんだよなあ。